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トップバッターの役割と意識
#018
ソフトボールで、先頭打者として打席に立つトップバッター。
その役割を、ただ「一番最初に打つ人」だと思ってはいけません。
トップバッターの最大の仕事は、出塁することです。
どれだけ強い打球を打っても、どれだけ長打を打っても、塁に出なければ得点にはつながりません。
そして、試合の一番最初に訪れる「ノーアウト」という状況で出塁できることには、大きな意味があります。
ノーアウトでランナーが出れば、そこから送りバント、盗塁、進塁打、エンドランなど、攻撃の選択肢が一気に広がります。
だからこそ、トップバッターには「打つ」という意識だけではなく、「どうやって出塁するか」への強いこだわりが必要です。

たとえば、初球から積極的に狙う。
ストライクを見逃さない。
自分が打ちやすい球を強くイメージして、コンパクトにミートする。
たとえ打ち損じても、一塁まで全力で走る。
簡単にはアウトにならず、ファウルで粘って相手投手に何球も投げさせる。
四球を選ぶことだって、立派な出塁です。
大切なのは、「ヒットを打つ」ことだけに意識を置かないこと。
「塁に出るために、自分には何ができるか?」
この問いを、打席に立つ前から持っておくことです。

トップバッターは、チームの攻撃のスイッチを入れる存在です。
自分が出塁すれば、次の打者にチャンスを渡せます。
相手投手にプレッシャーをかけることができます。
ベンチの仲間を乗せることができます。
そして、チーム全体の攻撃の流れをつくることができます。
だから、トップバッターは「自分が塁に出て、チームの攻撃を始める」という意識であってほしい。
特に、ノーアウトからの出塁は大きな価値があります。
「まだ始まったばかり」ではありません。
「ここから攻撃を始める」のです。
先頭打者が一球一球に意味を持たせ、出塁にこだわり、最後まで粘り、全力で一塁へ走る。
その姿が、次の打者、その次の打者へとつながっていきます。

トップバッターとは、打順の一番ではありません。
チームの攻撃を、一番最初に動かす選手です。
だからこそ、もっともっと出塁にこだわろう。
「ヒットを打てるかな」ではなく、
「どうすれば、この打席で塁に出られるか」
を考える。
その意識が、トップバッターを強くします。


