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2026-08-11 00:30:00

ツーストライクは不利ではない。ゲームが変わるだけ。

#015

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「追い込まれた。」

 

この瞬間、多くの選手は”ピンチ”だと考えます。

 

だから焦る。

だから当てにいく。

 

本来のスイングを見失ってしまいます。

 

しかし、本当に考えるべきことはそこではありません。

 

ツーストライクになった時点で、打席の目的が変わるのです。

 

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ノーストライクやワンストライクでは、打者が主導権を握れる場面があります。

 

甘い球を一振りで仕留める。

自分のタイミングで勝負する。

 

それが理想です。

 

ところが、ツーストライクになると状況は変わります。

 

そこで同じ考え方、同じスイング、同じ狙い方を続けていては、投手の思うつぼです。

 

つまり、追い込まれてから必要なのは「根性」ではありません。

 

思考の切り替えです。

 

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まず、打席のゴールを変えます。

 

「長打を打つ」ではなく、「アウトにならない」

 

「決める」ではなく、「勝負を終わらせない」

 

この発想の転換だけで、打席で選ぶ行動は大きく変わります。

 

ボールを最後まで見る。

 

ギリギリまで引きつける。

 

インサイドアウトを意識し、ファールで命をつなぐ。

 

一球でも多く投げさせる。

 

この一つひとつが、追い込まれた打者の戦略になります。

 

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よく「粘れる選手は技術がある」と言われます。

 

もちろん、それも事実です。

 

しかし私は、その前にあるのは「考え方」だと思っています。

 

何を狙い、何を捨てるのか。

 

何を優先し、何を我慢するのか。

 

その整理ができている選手ほど、無駄な空振りが減ります。

 

逆に、追い込まれても最初と同じ打席を続けようとする選手ほど、苦しい結果になりやすいのです。

 

ソフトボールは、状況に応じて最適解を選び続ける競技です。

 

ツーストライクは、その判断力が最も試される場面と言ってもいいでしょう。

 

だから私は、追い込まれることを悪いことだとは思いません。

 

むしろ、その選手の「野球脳(ソフト脳)」が見える瞬間です。

 

打席は、一つではありません。

 

ノーストライクの打席。

 

ワンストライクの打席。

 

そして、ツーストライクの打席。

 

それぞれで考え方を変えられる選手ほど、簡単にはアウトになりません。

 

技術はもちろん大切です。

 

しかし、技術を生かすのは「思考」です。

 

追い込まれたら終わりではない。

 

追い込まれたら、ゲームが変わる。

 

その変化に気づき、自分の思考を切り替えられる選手こそ、本当に勝負強い選手なのです。

2026-08-10 22:00:00

一球の意味を考える

#014

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ソフトボールは、一球一球の積み重ねで試合が動きます。

 

たった一球で流れが変わる。

たった一球の判断で、アウトが取れる。

たった一球への準備不足で、失点につながる。

 

だから私は、選手たちに「一球を大切にしよう」と伝えます。

 

でも、「大切にする」とは、ただ集中してボールを見ることではありません。

 

その一球に、どんな意味があるのかを考えることです。

 

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例えば、無死一塁。

 

ピッチャーが投げる一球を、ただ「打つ・打たない」だけで考えてはいけません。

 

相手は何をしてくるのか。

走者はどう動くのか。

自分が打ったら、どこに打球が飛ぶ可能性があるのか。

アウトカウントはどうなるのか。

次の打者につなぐためには、何が必要なのか。

 

同じストライクでも、状況によって意味は変わります。

 

「ストライクだから打つ」

 

それだけでは、試合を考えているとは言えません。

 

「今、この状況で、この球をどうすることがチームにとって一番良いのか」

 

そこまで考えて、初めて一球の意味が見えてきます。

 

 

守備も同じです。

 

ランナーが一塁にいるときと、二塁にいるときでは、守備の意味が違います。

 

アウトカウントが「0」なのか「2」なのかでも違う。

 

点差が1点なのか、5点なのかでも違う。

 

試合とは、同じプレーを繰り返す競技ではありません。

 

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状況が変わるたびに、正解も変わる競技です。

 

だから、私は「考える選手」になってほしいと思っています。

 

監督から言われたから動く。

 

それだけではなく、

 

「なぜ今、そうするのか」

 

を自分で考える。

 

そして、考えた上で自分の判断として動く。

 

それが、競技理解につながります。

 

もちろん、すべての判断が正解になるわけではありません。

 

間違えてもいい。

 

判断した結果、失敗することもあります。

 

でも、何も考えずにプレーすることと、考えた上で失敗することは全く違います。

 

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考えた選手には、次があります。

 

「なぜ失敗したのか」を振り返り、次の一球で修正できるからです。

 

私は、ペガサスの選手たちに、ただ「上手な選手」になってほしいわけではありません。

 

試合を理解し、自分で判断できる選手になってほしい。

 

一球ごとに、状況を見る。

相手を見る。

仲間を見る。 

アウトカウントを見る。

得点を見る。

 

そして、次に起こることを予測する。

 

その上で、自分は何をするのかを決める。

 

それが、ソフトボールの面白さです。

 

一球は、ただの一球ではありません。

 

そこには、状況があり、意図があり、選択があります。

 

だからこそ、私は選手たちに問い続けたい。

 

「その一球、どういう意味?」

 

答えを教えてもらうのではなく、自分で考える。

 

その積み重ねが、試合で勝つための「考える力」になります。

 

そしていつか、ベンチから何も言わなくても、自分たちで状況を読み、自分たちで判断し、試合を動かせるチームになる。

 

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私は、そんなペガサスをつくりたい。

 

一球を考える。

一球を選ぶ。

一球で、試合を動かす。

 

ソフトボールは、そこまで考えると、もっと面白くなります。

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