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ミスには、3種類ある。
#023
ミスを恐れる選手より、ミスを使える選手へ。
ミスをする。
スポーツをしていれば、当たり前に起こることです。
捕れない。
投げられない。
打てない。
判断を間違える。
焦る。
迷う。
だから、ミスをしたことだけを責めても、選手は強くなりません。
大切なのは、
「なぜ、ミスをしたのか。」
そして、
「次に、どうするのか。」
です。
スポーツにおけるミスは、大きく3つに分けて考えることができます。

1、技術のミス
捕球できなかった。
送球がそれた。
狙ったボールを打てなかった。
これは、技術のミス。
技術のミスなら、技術を磨けばいい。
「できなかった」で終わらせず、
「足が止まった」
「グラブの位置が遅れた」
「タイミングが合わなかった」
と、原因を具体的にする。
そして、その原因を練習で修正する。
技術のミスは、練習で乗り越える。
2、判断のミス
技術的にはできた。
でも、選択を間違えた。
一塁へ投げるべきだったのか。
二塁を狙うべきだったのか。
走るべきだったのか。
見送るべきだったのか。
これは、判断のミス。
このミスを減らすには、結果だけを見るのでは足りません。
「あの瞬間、自分は何を見て、何を考えて、そのプレーを選んだのか。」
そこまで振り返る。
そして、次に同じ状況が来たときの基準をつくる。
経験を、経験のままで終わらせない。
判断のミスは、考えることで次の判断力になる。
3、メンタルのミス
ミスを引きずった。
焦った。
怖くなった。
消極的になった。
これも、立派なミスです。
でも、
「自分はメンタルが弱い」
と決めつける必要はありません。
大切なのは、自分の状態に気づくこと。
「今、焦っている。」
「今、ミスを気にしている。」
そう気づいたら、
「次の一球」へ戻る。
深呼吸する。
声を出す。
守備位置を確認する。
次のプレーをイメージする。
自分を立て直す方法を、自分で持っておく。
メンタルのミスは、自分をコントロールする力に変えられる。

ミスをした。それで終わり?
違う。
ミスは、試合の終わりではない。
むしろ、そこからが大切です。
ミスをした。
では、
何が起きた?
↓
なぜ起きた?
↓
どうすれば改善できる?
↓
次はどうする?
この切り替えが速い選手は強い。
なぜなら、試合では何度もチャンスがやってくるからです。
さっきの守備でミスをしたとしても、次の打席がある。
さっき打てなかったとしても、次の守備がある。
そして、その「次の一球」は、さっきのミスを取り返すチャンスにもなる。
だから、
ミスそのもので試合が負けるわけではない。
ミスをしたあと、何も変えられなかったときに、同じミスがもう一度起こる。
逆に言えば、
ミスから一つでも学び、次のプレーを変えられれば、そのミスは「成長」に変わる。
ミスを分析する力は、競技力である。
上手い選手とは、ミスをしない選手ではありません。
ミスの正体を見抜き、次の一手を選べる選手です。
技術のミスなのか。
判断のミスなのか。
メンタルのミスなのか。
それを瞬時に見極める。
そして、自分で修正する。
これは、単なるソフトボールの技術ではありません。
問題解決力です。

自分で考える。
自分で決める。
自分で動く。
結果を振り返る。
そして、また次へ進む。
私たちが育てたいのは、そんな選手です。
ミスを恐れない。
ミスをごまかさない。
ミスを人のせいにしない。
ミスを、次の成長に使う。
成長する今だからこそ、
「失敗しない方法」だけではなく、
「失敗したあと、どうするか」
を身につけよう。
試合で最後に笑うのは、
ミスをしなかった選手ではない。
ミスから、最後まで学び続けた選手だ。


